その48/押上業平公園あたり、『まるい』の「軟骨ホイル焼き」

久々にアテらしいアテが登場。
東京・下町、焼酎の似合う店は
内臓を知り抜いた名店なり!


TTATE0229A.JPG


言問橋とか、業平公園とか、風流な地名が数多く残る下町。
もちろん、東下りした天下の色男、在原業平の名残だ。
当時はド田舎で辺境の地だった東京で涙にくれる色男、
ホームシックど真ん中の業平が地味な海鳥に歌いかける。
「名にし負わば いざ言問わんミヤコドリ…」
あの有名な句を、東京の都鳥であるユリカモメに歌う。
まぁ、早い話しが人肌が恋しくなったわけである。

しかし、今も昔も下町を彩るのはマッチョな労働者、
業平チックな優男なんぞ、ここには似合わない。
そして、そんな先輩たちに似合うのはモツと焼酎。
都心辺りで偉そうに給仕される貴重な部位だって、
さっきまで元気に躍動していた内臓の類いだって、
ここではごく普通、当然、水準は極めて高くなる。
そんな中、電車に揺られ遠くから肉フェチが集まる店。

それがヤマザキデイリーストアを曲がった路地に、
忽然と登場する内臓を知り抜いた名店、『まるい』だ。
親父さんと、可愛い奥さん、クロッグス履いた息子。
この親子3人だけで2階建ての店を切り盛りしている。
2階の座敷は通常は家族の部屋、賞状が飾ってある。
ごくごく普通の下町の民家の中で、とんでもない、
とてつもない、ブツが次から次へと飛び交うさまは、
最初に訪れた人たちを思わず無言にしてしまうだろう。

まずはレバ刺し、なーんて素朴に考えていると、
ここでは3種類のメニューがあることに驚くはずだ。
成牛、仔牛、そして馬、どれも大きさは蒲鉾級、
その一枚一枚のエッジがピーンと立って輝いている。
馬は軽く炙ってステーキにして貰うのもいい、
常連たちは「まステ!」と注文、すかさず厨房から、
「なんグラム行く?」という声がかけられる。
馬ステーキは、グラム数で注文する仕組みだ。

レバ刺しなんぞで驚いてちゃ、心臓が持たない。
軟骨ホイル焼きのボリュームと味を知ったら、
もう顔はゆるみっぱなしになってしまうはずだ。
包丁で叩いた豚軟骨と生食用の新鮮なタマネギ、
シンプルな組み合わせが生み出す、至福の味覚。
だんだんおなかが一杯になってきて、サラダを注文!


TTATE0229B.JPG


しかし、その考えは下町では軟弱過ぎるというものだ。
新鮮なガツが山盛りになった「まるいサラダ」は、
絶妙なタレでガンガン行けるが、これサラダかよ~?
肉・内臓好きなら、真剣に引っ越しを考えてしまう店。
〆には定番の(豪華)仔牛サンドが待っているのだが、
ほとんどの人は、これをお土産にして家路を急ぐ。
そして、家で食べて驚愕する、サンド旨過ぎ……。


やっぱり内臓系は間違いないです! 仔牛サンド食べたい。(T.T.)


T・T ディレクトリー   リンクフリー   プライバシーポリシー      運営会社