その68/石垣ゆいロードあたり、『辺銀食堂』の「テツメシコース」

その昔、恵比寿三丁目のケセラが溜まり場だった。
霞町クーリーズ・クリークから、青山カイへ、
共にさすらった伝説の2人、一作とケンザエモン。
そこにバーテンダーのエノチンと料理人のテツ。
そんなメンバーが一堂に会してる店だから、
連日連夜、いろんな人たちが集まって大騒ぎ。
ちょっとしたパリのカフェ状態と化していった。
それから何年か経ち、一作さんはアダンやオハナ、
タヒチといくつかの店を手がけ、またケンちゃんと、
白金にクーリーズ・クリークを復活させた。
エノチンは南麻布フリスクを開き、クンちゃん、
こと、テツは西麻布マタハリを経て石垣に移住。
最近は石垣島ラー油で有名な『辺銀食堂』店長に!
昼は長蛇の列ができる大人気店の静か目の夜。
タイや沖縄をはじめとするアジアめしに精通した
クンちゃんならではの新しいウチナワン・ディナー。
夜のおまかせコースが「テツメシコース」である。
採れたての野菜や野草、石垣島の魚や旨い豚…。
島の豊富な食材とクンちゃんの感性がぶつかり合う。
那覇でもあまり食べないオオタニワタリや長命草、
石垣牛にもろみ豚、石垣島は食材の宝庫だ。

もろみ豚とオオタニワタリとウリズン豆を、
オイスターソースで炒めた逸品に島酒が進む。
石垣産の本まぐろも、タイ風石垣牛のヤムも、
からし菜の餃子も、とにかく何でも旨くて、
八重泉や、とっておきの泡波、島酒が進む進む。
〆近くには、西安バーガーが出てきて、
塩漬け豚肉、スーチキのソバも登場してくる。
お値段は都内で洒落たランチ食べるより安い。
当然のことだけど、なかなか手に入らないらしい、
例の石垣島ラー油は好きなだけかけ放題である。
なーんて書いている内から食べたくなってきて、
また週末あたりから石垣島に出かけようかと、
旅の虫がうずうずしてきた。島はもう梅雨も明けた。

それぞれの「引き出し」を
つくっているのはこんなひとたちです。