その69/三宿中学校はす向かい、『コムダビチュード』の「メリメロサラダ」

指にまかせ、舌にまかせ、気ままに続けた今日のアテ。
なんと、いつのまにか記念すべき69(ソワサンヌフ)。
そうフランス語だ、この言葉はやはりフレンチでしょ。
ということで、今日は珍しくもフレンチな店に出かける。
とは言ったものの、実はここ、いちばん近いレストラン。
別棟とはいえ、我が事務所と同じアパートの1階。
毎日幾度となく通り過ぎるし、ゴミ置き場も当然一緒。
今は表参道ヒルズなんかに成り果ててしまった同潤会。
はじめて東京の表参道を歩いた時、一目惚れした。
あの佇まいこそが都会で、九州の田舎町には見つかんない。
ホンモノの都会だナと思った、アパート、アパルトマン、
「アパートの鍵貸します」なんて映画もあったっけ。
友人夫婦が住んでた代官山の同潤会も素敵だった。
銭湯や、大衆食堂や、独身寮付きのアパートだった。
そんな僕が辿り着いたのは女性の名前がついたアパート。
痴人の愛のヒロインの名前、しかも、1階はフレンチ。
いそいそと出かけたランチで「メリメロサラダ」食べて、
早々と決心して友人の不動産屋、山ちゃんにメールした。
メリメロはメランジェ、つまりごちゃ混ぜと言う意味、
魚も肉も、たくさんの野菜も、自由な気分でぐるぐる。
昼時のランチにも、やっぱりワインに手が伸びてしまう。
主菜は子羊のモモのローストと米茄子が重なってて、
いい感じのラタトゥユが絡み合って、辛抱たまらん味。

ここんちのいいとこは、主菜と食後のお茶のみから、
がっつりと前菜二品とか、主菜二品とか、選択が自在。
おナカの減り具合と、財布の減り具合に合わせて、
その日の気まぐれで、自由にランチを組めるのがいい。
メニューも世田谷マダムなフレンチというより、
本場の街角でふと飛び込んで出会ったみたいな、
ホントの意味での、きりりとしたほんまもんフレンチ。
野菜も、肉も、魚も、なんだって選べるのがいい。
カウンターに腰掛けると、お兄ちゃんが一人飯。
お茶のみのシンプルなコースを黙々と平らげていく。
メインはオングレステーキ、つまりハラミステーキだ。
ガッツリ食べてコーヒー飲んで、さっと出ていく。
世田谷ママは思い思いのデザートに嬌声を上げている。
こんな普通の感じのいい店って、実はあまりない。
そんな店が一階にあるなんて、なんて贅沢だろう。
店の名前はフランス語で、「いつもどおり」。
「My Way」の原曲になった曲名、やるなあ店主。

それぞれの「引き出し」を
つくっているのはこんなひとたちです。