18センチの宝物
友達とのランチタイムで「宝物はなぁに?」と聞かれたのだけど、ぱっと思いつくモノがなかった。だけど「宝物はありません」だなんて、せつなすぎるから必死で探していたのです。
毎日欠かさず身につけるモノ? 私にはモノに対する執着心がない。飽きっぽいし、すぐ忘れる。
昔から愛用していて捨てられないモノ? あるにはあるだろうけど、実家の片隅にあるモノを果たして宝物と呼べるのかな。
そもそも「宝物ってどうやって見つけるんですか?」と聞きたいくらいだ。
最近、日本各地で火災が相次いでいる。そんなニュースを見ているとき、ふと、「この家が火事になったら、何を持って逃げるか?」と考えてみました。
ケータイ、財布、パスポート、布団……。布団?
まったく気の利いたモノは思いつかず、宝物とも ほど遠い。
あっ! でも、スケッチブックだけは たくさん抱えて逃げる!私のスケッチブックは、文字が7割 絵が3割。心に残ったコトバ、夕食のメニュー、マネしたい洋服のスタイリングなど、思いついたことをごちゃごちゃと書き続けてきたら、積み重なって18センチ☆
頭の中の記憶は日々薄れていってしまうから、時々読み返しています。まぁ、読み返してもだいたい「変わってないなー」と苦笑してしまうことばかりだけれど、それでも18センチのスケッチブックの中には、私だけの時間、美化されないそのときの気持ちの断片というものが、ちゃんと映っている……。
でも、そのスケッチブックを宝物と呼んでいいのかな?

