合羽橋ブルース

ご存知、かっぱばし。合羽橋と書いてカッパ橋。お店で使う食器、調理器具からのれんなどまで、関係ない人にとってもなにやらワクワクするお店が並んでいます。
特に有名なのは、レストランのショウウィンドウの中に飾られている食品ディスプレイですよね。あれ、実は日本から始まった“文化”です。外国人にとってはかなりのインパクトで、パフェやお子様ランチなど、本物そっくりのディスプレイは外国人観光客にもお土産物として人気です。フォークが宙に浮いたスパゲッティのディスプレイなんて、ある意味デヴィッド・リンチなみのシュールさです。
さて、そのカッパ橋の入り口に鎮座し、スフィンクスのように遠くを見つめるがニイミという食器屋さんの巨大……、なんていうんだろ、これ? 看板じゃないし、胸像? あ、オブジェ?? まあ、なんでもいいんですが、これ、です。
これもある意味、ショウウィンドウディスプレイなみの「言葉でとやかく言うよりも、厨房機器ってのが手っ取り早くわかるでしょ!」的コミュニケーションの速さです。マッハ!!
冒頭に書いた、ロウで創られた食品ディスプレイも、もともとはメニューの内容を分かりやすく説明するためのものだったとか。視覚はある意味、いちばん速いですからね。
必然から生まれた発明って、時として爆発的なチカラがあります。そういう点で見るとこの合羽橋、ある意味シリコンバレー並みの先駆的パワーを秘めた街でもあるのでは? なんて。既存の考えにとらわれず、これでいいんじゃない、なんて屈託なく世の中に新しいアイディアを差し出すパワー。『合羽橋ブランディング』すると、面白そうだなあ。
で、この合羽橋商店街。歩くと、まあ、ことこまかな分業が進んでいます。食器屋さん、看板屋さん、調理器具屋さん、伝票屋、ユニフォーム専門店さん。ここの子どもたちは、それぞれ「おーい、看板屋!」「なんだよ、のれん屋!」なんて言い合って育っているんだろうかあ、なんてことを考えてしまいます。
ブルースだなあ、なんだか。

