誰かじゃなく……、なにか??

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まあ、広告とは本来「見られない」ことを前提にして作られるべきだ。なんてことを、ボクら制作者はいつも考えているわけです。で、「見られるため」にいろいろな手段を考えるわけですね。「進んで見てもらおう!」という、まあそれなりに健全な発想から、徐々にあざとく「見ざるを得なくなる状況を作ろう!」なんていう“広告サイエンス”は日進月歩なわけです(この部分、微妙にイヤミ、ですからね。自戒を込めて)。

「タレント広告」なんていうのは、「進んで見ていただく」、もっとも順当な手段のひとつです。あとは、動物と子ども、ね。常套手段。でも、よく効く。つまり、有名タレントと子どもか若い女性タレントがおもしろいこと言ってたりして、そこに白い犬でもからむと最強!! なんわけです。(あれ?)

いずれにしろ、確かに旬だったり、表現テーマ(広告テーマ、ではなく、ね)にあったタレントさんは視聴獲得にはものすごく効果的です。というか、そう言われています。

そんな、広告的常識を胸ポケットに入れたままポカポカと歩いていたある日、「視聴者視点のサンプル」を見つけてしまいました。見事なタレントコラージュボード。かわいい、堀北さん! せいしろうくん! 清潔、紀香さん! やれやれ……。

まあ、そうですよね。くっくっく。まあ、少なくとも、紀香さん、振り込め詐欺の前にグッと出ていることを見ても、しっかりと役割を果たしてます。なんだったら、堀北さんが「命を救う、力を合わせよう」で、「交通ルールも守って」「振り込む前には110番!」ですよ、と言っているように見えなくも、ない。見えない、か。

今日の某新聞の読者欄に、「せっかく楽しみにしている番組の途中にくだらないコマーシャルを入れて、あれはイメージ的にむしろマイナスである。制作者は勘違いしているのではないか」という投書がありました。もちろん、広告と一口に言われても、いろいろありますからね。

ただ、確かに“マーケティング”が進み、“効率的”なコミュニケーションが求められ、メッセージは凝縮され、スピードだけが加速されてきます。「広告が文化なんて言われていた時代がなつかしいなあ」なんて会話が、そこここで聞こえたり。いや、今ある広告だって今の時代の文化なんですよね。それが誇れるモノかどうかは別として。


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