尾道に来ましたよ

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昨日から撮影のために、尾道に来ています。ご存知ですか、尾道? 〈おのみち〉と読むんです、ってボクだけか。ずっとなんて読むんだろう、なんて思っていたの。そんなこと、ない? とはは。

広島県尾道市。映画、特に日本の映画が好きな人にとっては、大林宣彦監督の「尾道三部作」とともに、ある種の郷愁をもって思い出される地名かも知れませんね。映画作りに街全体で取り組んでいて、撮影にいろいろな協力をする「フィルムギルド」があり、多くの映画がこの瀬戸内の小さな街で撮られています。最近ではNHKの「てっぱん」でお馴染み、なんですかね(と言いつつ、ボクは見てなかったのですが、すいません)。街のあちこちに「てっぱん」のポスターが貼ってあります。改めて、ドラマが小さな街の活性化に一役買うことができることを感じて、うれしくもなってます。がんばれ、NHK! なんつって。

ボク等も地元の『フィルムギルド』の協力を頂いて街のあちこちで撮影をしたのですが、風景もさることながら、とにかく人が素晴らしいです、尾道。ロケ車の運転をしてくださったちょーベテランの大田さん。サイコーです。詳しくは書けないのが残念。ふふ。とにかくあまりにいい味を出されているのでエキストラでの出演をお願いしたところ、それまでの「じゃけんの〜」的なマイペースぶりが一変。顔を真っ赤にして「いやいやいや、わしゃー、だめだめ」と後ろずさっておられました。すてきな運転、ありがとうございます。
それから、老舗の料亭旅館の女将さん。気さくな中にも凛とした佇まいがすばらしいです。洒脱さと礼儀のバランスがとてもいい気持ちにさせてくれます。今朝早くに宿を出る時にも、小柄な女将さんはピンと背筋を伸ばして「これからも良いお仕事なさってくださいね」と車を見送ってくれました。涙出そうになりました。本当に。

港の後ろはすぐに山で、その急な勾配に家々と、とても多くの寺院がへばりつくように存在し、その間を縫うように急な石階段が張り巡らされています。そんな町の様子を見ると、気候はとても温暖とは言え、「人はどうしてこんな木材一本を運び上げるのも大変なところに住もうとするのだろう」なんて思ったりもするのですが、とても優しくとても強い人々を見ると、土地と人間の深い結びつきまでも考えてしまいます。
人は土地に育てられるんですね。今更だけど。人は土地の、土地は人のブランドです。


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