「ジャパン・カスタム」イッキ弾き! #6:OOOM- CUSTOM #7:DM-CUSTOM
それでもマーティンの響き
TT マーティンには珍しいサンバースト仕上げ。しかもこのギター、いずれも合板を使ってるんでしょ?
FT マーティン社ではラミネート・マホガニーと呼んでいます。横板と裏板に使っています。表板はシトカ・スプルースですね。
TT マーティンが合板を使う、というのは、ちょっとしたニュースでしたよね。マーティンだけはそんなことしてほしくない、みたいな感じで。
FT よく言われました(苦笑)。
TT でも、その裏には自然保護の問題があった……。
FT 完成品を手にするとあまり気づけないんですけど、どのギターも天然の木でつくられているわけです。昔もいまも、加工品優先で木を切ったりはしないけど、それでも昔のような感覚で生産できなくなっているのは事実ですよね。やはりマーティン社も自然保護を積極的に考える企業でありたいと願い、そうして生み出されたのが、このカスタムモデルのベースとなった、合板を用いたロードシリーズなんです。
TT 僕も、木のぬくもりが好きだからアコースティックギターが気に入ってるなんて口にするけど、これが森から生まれるものだという意識は希薄なんですよね。そういう説明を聞いたときは、だから多少ショックでした。
FT 新たな挑戦はしていかなきゃ、ってことですね。
TT で、重要なのは、そうした合板のギターを弾いてみると、言い方は変ですが、それでもマーティンの響きなんですよね。D-18 CUSTOMでも話したけど、マーティンは材で価格が決まっているだけで、それぞれ独自の音色を持っている。このロードシリーズもまたそれに倣っているんだなあと思いました。深みのある、マーティンらしい音だよね。
FT わかってくれてうれしいっス!
TT 合板という言葉にこだわってるほうがバカみたい。それよりもマーティン社の心意気を感じたほうが正しい気がするなあ。D-18とはまた一味違ったチープさがあるしね。
FT そう評価していただけるようになって、ようやくサンバーストフィニッシュが出せるようになりました。
TT この2台、ボディサイズは異なるけど基本スペックは同じなの?
FT そうです。DタイプとOOOタイプ、お好きなものをどうぞ。
TT 同じ仕様だと、デュオ組みたくなるね。
FT それはどうかなあ。
TT 「ザ・ロード」みたいなユニット名で?
FT それもどうかなあ……。


