“ホノルル”トレーニング実行中/海外編

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東洋人の見上げる先にあるのは……。


ラスベガス走


ラスベガスを走ってみたりした。
言うまでもなく“ホノルル”が近づいてるからだけど、実は勤勉でも健気でもなく、海外を走ることに「ネタの匂い」を強く感じたのが最大の理由であります。

僕ら取材班が泊まったホテルはメインストリートの北部にあって、そこからさらに北に向って約2キロのところに、この街最高の建物「ストラトスフィア」がそびえている。

「ストラトスフィア」とは、成層圏のこと。街のどこからでも確認できるほどの高さではあるけど、全高350メートルで成層圏ってのは、いくらなんでも強引な話だ。
このタワーの展望台の上には70メートルの塔が建っていて、そこには打ち上げ式のフリーフォールが用意されている。さらに展望台の屋上周辺にはいくつもの“乗り物”が次々に新設されているらしい。地上280メートル付近で生身の人間を宙に放り出すわけで、そんなものを実際につくって営業して、しかもよろこんで乗る人がいるなんて、まったくもってばかばかしい。

という話を自ら口にすると、取材の合間に罰ゲーム的に体験させられそうだったからあえて「ストラトスフィア」には無関心を通したけど、あんな高いところに行くと思うだけで僕は失神必至だ。

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成層圏という名のタワー。んな大げさな。


で、ランニング。3日目の朝に敢行。往復4キロをゆっくり30分かけて走ってみた。

とにかくホコリっぽい。1日の平均湿度が29パーセントで、その上ネバダの荒野のなかにあるから、歩道沿いは砂塵が巻き立つほどだ。

それよりも注意しなきゃならなかったのは、交差点でのクルマの流れ。日本と異なる右側通行だと、横断歩道ではクルマが左から突っ込んでくる。つまり「右見て左見て……」がまったく逆になるわけで、しかもアメリカの場合、目の前の信号が赤でも右からクルマが来てなければ右折可能で、東洋からのランナーにはさらなる注意力が求められる。僕も一度だけ、ピックアップトラックにクラクションを鳴らされた。これはベガスに限った話じゃないけど。

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成層圏を後にする東洋の走者。


そのラスベガスにも“フル”のマラソン大会がある。今年は“ホノルル”と同じ12月10日の開催。世界最高記録を達成すると、250万ドルという破格のボーナス賞金が贈られるそうだ。日中の気温が16度くらいに下がる時期だけど、あの街で本気で走るには、他の大会以上に研ぎ澄まされたストイックさが必要だろうなあ。


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