ザ・センチネル/陰謀の星条旗 (0004本目)
黙殺されたセリフ
『24——Twenty Four——』の「ジャック・バウアー」ことキーファー・サザーランドが次なる“The longest day of my life”に挑む、『ザ・センチネル/陰謀の星条旗』。
アメリカ大統領の暗殺計画が発覚。しかも内通者は大統領を護衛すべきシークレット・サービスに……、というのがメインのプロットだ。
脇を固めるのはマイケル・ダグラス、そしてキム・ベイシンガー。かなり年季の入ったメンツに後ずさりしそうになる。メインの3人あわせて御歳144歳。映画の想定ターゲットが女子高生でないことは間違いなさそうだ。
それはさておき、今回のキーファー・サザーランドの役どころは、トップ調査官ブレキンリッジ。大統領暗殺を阻止すべく内通者の捜査を指揮する。不信、裏切り、罠が渦巻き、ファースト・レディーの不倫(はぁ?)なんていうワイドショーちっくなツイストまであって物語は展開。
ブレキンリッジは「ジャック」のごとき機転を利かせてシークレット・サービスに潜む裏切り者の包囲網をせばめていくのだが、その途中、あるシーンがとても気になった。
詳細は省くが、こんな場面設定だ。大統領警護で厳戒態勢のなか任につく警察官がある予想外の事態に直面する。大統領の生死がかかる緊迫した状況のなか困惑する彼がこう叫ぶ。
「What’s the procedure for this???」
これを聞いて腰を抜かした。椅子に座って観ていたから、ホントに腰を抜かしたわけではないけれど、それくらいびっくりした。
なんというベタなセリフなんだ!? 適当に訳せば、「この事態の対処マニュアルは何なんだぁぁぁ???」くらいだろう。
マニュアル? マックの店員ですか君は? どこの国にも杓子定規な人というのはいるがこれはどうだろう。
では、そのセリフが発されたときの字幕はどうなっていたのか。
「……」。
無言。そう、このシーンの訳は完全に黙殺されていたのだ。
そして僕は思う。たぶん字幕翻訳者の方もあまりのことにあきれてしまったのだな、と。そして言葉につまっちゃったんだろうな、と。
今秋、有楽町スバル座他全国公開
公式ホームページ:http://movies.foxjapan.com/sentinel/

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つくっているのはこんなひとたちです。