16ブロック (0007本目)

身につまされるオジサン再生物語?

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「今日は『15ブロック』!!」と思って試写会場についてみると『16ブロック』なのでびっくり。タイトルを勘違いしておぼえてました。

それはさておき、このブルース・ウィルス主演映画の舞台はニューヨーク。NY市警ジャック・モズリー(ウィルス)がある事件の重要参考人の護送を命じられる。護送先の裁判所はたった16ブロック先(ブロックは「区画」の意味)。鼻をほじりながらでもできる朝飯前の任務のはずが……、というサスペンスありアクションありのストーリー。

ブルース・ウィルスとNY市警といえばすぐさま思い出されるのが『ダイ・ハード』。シリーズ1作目の公開が1988年だからかれこれ20年近く前。当時は、裸足で高層ビルを駆けまわり、『未来少年コナン』級の人間ばなれした立ち回りで難事件を解決。さて20年の歳月は彼をどう変えたのか? 『16ブロック』はそれを提示してくれているかのような設定だ。

結論から言うと20年後の彼は完全なるダメ男だった。しかもそのダメさ加減は底なしだ。将来に希望のない窓際族(死語?)。捜査中でも平気でウィスキーを飲む。当然、息はクサいし、いつもオデコになにやらベトベトした汗をかいている。

しかしそのブルース・ウィリスがあることをきっかけにがんばる。とにかくがんばる。そう、この映画は彼の再生の物語なのだ。

そんなブルース・ウィリスを見て、どこか他人事に思えなかったのは、自分も30を過ぎて少しずつしかし着実に「オジサン」と呼ばれる領域に足を踏み入れるようになったからだろうか。

つい先日、母校のサッカー部の高校生と試合をしたときのこと。
試合が始まって5分もしないうちに息が上がり、10分もすると足がツリそうだった。普段は、実際の年齢よりも若く見られるので、調子に乗って若ぶっていたがそのダメさは底なしだった。高校生との生身の対決、そして完全なる敗北。高校生が跳ねるマリだとすれば、こっちはパンクしたタイヤだ。いくらアクセルを踏んだところで前に進みはしない。

「俺はこれでも現役のときは神奈川県代表で全国大会に出たんだぞ」と鼻息を荒くしたところで、突然足が速くなるわけでも、切れた息が元にもどるわけでもない。

それはもうダメダメだった。まるで『16ブロック』のブルース・ウィリスのように。


10月14日(土)、渋谷東急ほか全国松竹東急系にてロードショー。
公式ホームページ http://www.sonypictures.jp/movies/16blocks/index.html


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