Paris Je T’aime (0020本目)

TTSS20.jpg


人名図鑑

千里の道も一歩から。1000本ノックも今回で記念すべき(?)20本目。その栄えある回で取りあげるのは、フランス映画の『Paris Je T’aime』。

フランス語には暗い僕だけど、訳せば「パリに恋して」くらいなものだろうか。パリの街角に潜む魅力に惹かれた監督・俳優が集まり、短編をそれぞれに制作して編まれたオムニバス映画である。

パリ――。
確かに、これほど映画の舞台にぴったりの都市も世界に少ないだろう。「男と女とクルマさえあれば映画を撮れる」と言ったヌーヴェルヴァーグの巨匠、ジャン=リュック・ゴダールの作品ひとつとってもこの街の魅力がうかがい知れる。『勝手にしやがれ』でシャンゼリゼ通りを歩くジーン・セバーグや、『はなればなれに』の中、パリのカフェでマジソン・ダンスを踊るアンナ・カリーナを見て、「こんな街に住みたいっ!」と思った人は少なくないはず。

その思いは万国共通で、短編1本あたり約5分、18本の作品で編まれたこの映画に携わる人々の国籍も人種もさまざまだが、共通するのはパリへの憧憬。18本のオムニバスなので、当然、監督だけでもそれ相当の数だ。とすると……。

「どうせ、無名の人ばっかでしょ?」

と勘ぐるむきもあるだろうが、この映画の驚くべきは参画する監督・俳優は、みんな現代の映画界を牽引する人物ばかりなのだ。

たとえば、コーエン兄弟(『ファーゴ』、『オー・ブラザー』)、ウォルター・サレス(ガエル・ガルシア・ベルナル主演の『モーターサイクル・ダイアリーズ』)、アルフォンソ・キュアロン(『天国の口、楽園の終わり』、『ハリー・ポッター』)、ナタリー・ポートマン(説明不要)、スティーブ・ブシェミ(名前に聞き覚えがなくても、なにやらねずみ男的な顔にピンとくるはず)、カタリーナ・サンディノ・モレノ(『そして、ひと粒のひかり』)、クリストファー・ドイル(『2046』など独特の映像世界で知られるウォン・カーウァイの映像作家)、グリンダ・チャーダ(日本でも一世を風靡した『ベッカムに恋して』を監督)、トム・ティグバ(『ラン・ローラ・ラン』)、イライジャ・ウッド(言わずと知れたホビット君)、ファニー・アルダン(フランスを代表する大女優。フランソワ・トリュフォーの元奥さん)、アレクサンダー・ペイン(『サイドウェイ』)、リュディヴィーヌ・サニエ(『焼け石に水』、『8人の女たち』)。

さらには、ガス・ヴァン・サント、レオノール・ワトリング、ジュリエット・ビノシュ、ウィレム・デフォー、ニック・ノルティ、マギー・ギレンホール、エミリー・モーティマー、ジーナ・ローランズ、ジェラール・ドバルデュー……。

と続けざまに書いていたら、すみません、紙幅が尽きてしまいました。要は、多くの有名どころが携わっている映画ということなのです。その壮大さに素直にビックリしました。

3月3日(土)、シャンテシネ、恵比寿ガーデンシネマ他全国順次ロードショー。
オフィシャルホームページ:http://www.pjt-movie.jp/


T・T ディレクトリー   リンクフリー   プライバシーポリシー      運営会社