雷の日に
昨日の東京を襲った雷雨。かなりの威力でしたね。
僕はそのとき外にいて、容赦ない大粒の雨の連打にずぶ濡れ。
打たれっぱなしも悔しいので、
雲にむかってシャッターを切ってやりました。
しかし、そういうときの空は、まさしく怒ったような顔つきです。
あんな表情で見下ろされたら、やっぱり身がすくみますね。
僕は子供のころ、雷が恐くて仕方なかった。
いまは平気ですよ。むしろ自然現象の驚異にワクワクしたりできます。
でも、とにかく昔は嫌いだった。
家の中で、雷鳴が遠のくをじっと待つしかない少年でした。
そんなときの母親は立派だったなあ。
「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言いながら、耳を押さえて固まる僕を
押しのけながら平然と家事を続けていました。
だから母親は、生まれつき雷が恐くないんだと思っていたんです。
ところが、僕がすっかり大人になったある日、
相当に近いところで雷鳴が轟くと、「うわっ、いやだ」と叫んだのでした。
いつからどんな事情で雷を恐れるようになったのか、
あるいは本当は雷が嫌いだったくせに
子供の前では気丈な姿を見せていたのだろうか……。
年を取ったからだろうか? 僕はその逆だけどな。
理由など実は無関係に、雷雨になると、ふと母親を思い出します。
ただそれだけの話です。
お盆ですね。故郷はいかがですか?
