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2年前の今日、新潟で大きな災害がありました。中越地震です。
僕はその日そのとき、越後湯沢にいました。
オートバイ関係の取材でスキー場のゲレンデを1日走り、
汗と泥を落とすため昨晩泊まったホテルの大浴場にいたとき、
それはやってきました。
風呂の湯は止まり、ホテルは全館非常灯に切り替わり、
町の灯りは信号も含めてダウン。高速道路は通行止めになり、
やがて携帯電話もつながらなくなり、僕らは立ち往生した。
強い余震というのもはじめて経験しました。
そしてなにより恐怖心をあおったのは、
短時間で奇妙に形を変えていった、ヘビのような雲でした。
湯沢の震度は5程度だったと思います。それでも犠牲者は出た。
震源に近いところではより多くの方が亡くなったことは、
みなさんも記憶していると思います。
僕のクルマは四輪駆動で、普通の乗用車より走破性はうんと高く、
目の前に瓦礫が積まれても踏み越えていける可能性は高い。
その日もそのクルマに乗っていました。でも、燃料が尽きる寸前だった。
帰りにスタンドに寄ればいいやと思っていました。
けれど、停電でスタンドも動かなかった。
どんなに文明のレベルを上げようとも、自然の前では無力なんですね。
そういう当たり前の事実を、僕はその日に身を持って痛感しました。
被災されたすべての方に追悼の意を表した上であえて言いますが、
得がたい経験をさせてもらったと思っています。
