座右の銘
「座右の銘」ってありますか?
色紙にサインを求められて「ほほう」とか感心してもらう
職種じゃなければそんなもの不要かもしれないけど、
ある意味で自分を縛る言葉って、僕は必要だと思うんです。
で、僕の「座右の銘」的ワードは、「真艫」。読みは、「まとも」。
行いのすべてがそうであるはずはなく、
だからせめてこの仕事だけでも「まとも」で、
その結果が「まとも」な効果を発揮してくれたらうれしいなと、
そんなふうに思っておるわけです。マジメな話。
語源は、古い船乗り用語から来てるらしいですよ。
船尾を「艫」と呼び、その「艫」方向からまっすぐ帆に当たって
船を順調に進める風のことを、「真艫の風」というそうです。
それが陸に上がって「まとも」になり、
「真正面」という意味で使われるようになった。
なんとなく「真正面」自体が気恥ずかしい気分がいまの時代にあって、
「外し」や「裏技」のほうが賢いような感じもするけど、
でもたぶん誰だって本当は、満々と風をはらんでふくらむ帆を
見ているほうが気持ちいいはず。
だから、気分に乗じて「真艫な風」をつかまえられない舵取りの
未熟さをごまかすために「外し」や「裏技」を知っても仕方ないだろうと、
それより先に覚えることがあるだろうと、
この言葉をながめるたびに考えるのです。
理想論ですけどね。
でも理想がないと、たどり着くべき港がわからないですよね。
それはそうと、風がずいぶん冷たくなりました。
気まぐれに近所のススキを撮ったら、
なんだかとってもシュールな絵になりました。
