春の都バス

久しぶりに都バスに乗りました。
バスって乗りなれないと路線がよくわからなくて、
目的の停留所に止まるか不安になりませんか。
だから尋ねました。恐る恐る……。

偏見ですけど、運転手さん系って無愛想なイメージがありますでしょ?
たずねたほうが恐縮するみたいな。でもね、今日の方は違いました。

「ええ、○○通りをまっすぐ行きますから、そこに停まりますよ」と、
メローと言っても過言じゃない声で答えてくれました。
「ええ」だけでもいいわけです。でも、不案内な客に向けて
ていねいな会話文で応じてくれると、とっても安心します。

それから運転の慎重さも好感が持てました。
発車も停車も実にゆっくりで、その操作もスムーズ。
年配の方の利用が多いゆえ特に配慮されてるんでしょうけど、
ああいう運転を「上手い」と称えたい!

その年配の方も、降りるときに「ありがとうね」って言うんですね。
それに応じて「足元、気をつけてくださいね」と
マイクを通じてまたまたメローな声をかける。

なんてことはないわけです。
そんなことでいちいち感心するような日常じゃよくないとも思う。
でも、そんなささやかな言葉が二度とない瞬間を気持ちよいものにする。
たったそれだけで、物事がまるくなる。

210円、今日は安かったなあ。むしろ得した気分になりました。


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