芽を見て森を見ず

木を見て森を見ず、ということわざがありますね。
僕の場合、花を見て桜を見ず、でした。

先週いきなり消失したTONAO TIMES標本蕾。
あれ以来なんとなく遠ざかったていたんだけど、
昨日、ふと公園によってながめたら、標本蕾が生えてた裏側では、
いたるところで新芽が顔を出してました。
これがまた健気なまでに瑞々しく、特に写真の芽は、
切り取られた幹の縁から新たな枝を伸ばさんと天に向っていました。
なんてきれいな緑なんだろうね。

桜という木は、散り際の美学というか、
日本人の死生観を育んできた存在として語られることが多多あるけど、
生身の桜は、花が散ってからこそ新たな成長期を迎えるんですよね。
身勝手な僕らは都合のいいときだけそばにすり寄るけど、
桜にしたら「花だけかよっ!」とツッコミを入れたくなるだろうなあ。

木を見て森を見ず、には対極的に、
森を見て木を見ず、ということわざも用意されています。
感性の焦点距離を自在にせよって話ですが、
僕のいまの気分としては、森を見て芽を見ず、がふさわしい。
局所にこそ宿るもののあはれ、みたいなことを感じ取れる能力が、
これからとっても大事になると思うんです。

なんて、月曜日からお堅い気持ちになってみたりして。


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