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金曜日に行った山梨県の御坂町、下黒駒。
その小さな町の天神社は、けっして特別なつくりではないけれど、
たまたま通りかかった僕にはとても素敵に見えました。

去年の末と今年に生まれた赤ん坊の名前を記したもの。
それからこの春、地元の小学校と中学校に入学した
子供たちの名前がずらっと並べられたもの。
それぞれ真新しい紙が、古びた引き戸の上に貼ってあって、
そぼ降る雨のなかでまぶしかった。

たぶん、そこに名前を書かれた子供たちは、
そんなこと特別でもなんでもないんでしょうね。
でも、いつかその町を離れる日が来て、
そんなささいなことがちっともささいじゃない場所に住んだら、
故郷を懐かしいぬくもりみたいにして思い出すんじゃないかなあ。

昨日、近所の小学校は運動会だったようで、
そばを通ったらにぎやかで、ちょっとのぞいてみようとしたけれど、
正門も裏門もガードが厳重でした。
そういうことで正しいんだよなと思いつつ、なんか切ないなあと……。

コミュニティって何だ? とか、ふと考えました。
「ネットのなかにあるやつでしょ?」という答えが返ってきたら、とか、
かなりさびしい妄想がめぐったりもしました。


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