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向う岸に行ってしまった人を思い出すひとつの機会として
命日があるけど、誕生日で思い出せたなら、
なんというか、気持ちが明るくなるような気がします。
昨日7月4日は、加藤大治郎さんの誕生日でした。
天才、と呼ばれたオートバイのレーサー。
誰もが日本人初のロードレース世界最高峰クラス
チャンピオンになると信じていた。
彼が事故に遭ったとき、そのサーキットに僕はいました。
自分より若い人の葬儀を経験したのもそれがはじめてだった。
いたましい、という以外にない時間でした。
特別親しくはなかったけど、プライベートに近い状況で
話したこともありました。驚異的な仕事ぶりとはまったく別の、
ちょっととぼけた笑顔が印象的で、
だから彼を思い出すときはその表情しか頭に浮かびません。
風より速くオートバイを走らせる才能も飛び抜けていたけど、
年下からも「大ちゃん」と呼ばれるほど、
誰からもとことん愛しまれるオーラを放っていた。そういう人でした。
だからやっぱり彼には誕生日のほうが似合うと思うんです。
ハッピーバースデイ、ありがとう、大ちゃん。
