慣れるより習え

今年に入ってすぐ、「ギター、教えてくれ~」と
言い出した平山祐介くんは、それからこつこつ練習して、
昨晩ついに1曲を“完奏”しました。
原曲を聴かず、楽譜も見ず、僕の指の形を真似るだけ。
それで1曲まるまる弾けるようになるなんて、かなりの驚きです。

彼はギターのほかに、以前からの空手、英会話、
それから居合いや殺陣のお稽古にも通っていて、たぶん、
習い事の得意な性質なんじゃないだろうか。

僕はまったくダメです。そもそも人に習うのが苦手。
ギターだって完全な独学です。正式に誰かに習ったことはない。
それはそれでそれなりの成果を生むけど、
祐介くんの上達ぶりをながめてたら、
オレってずいぶん回り道してたんだなあと思いました。

「習うより慣れろ」という訓示は、若いころには的を得るんでしょう。
でも、ある程度大人になり、いろんな回り道を経験してくると、
「慣れるより習え」のほうが効率的なことに気づきます。
ヘンな夢を見ないというのもあるな。
ギター持ったらミュージシャンになるぞ的鋭利な目標以外の、
日々の憩いで十分な到達点を見出せるのも大人の余裕ですね。

けれど、ギターに関してだけは、
仮に回り道だったとしても損な気はしてないんです。
いろいろつまずいたこと自体が習練で、
それがあったからこそ祐介くんに教えるポイントを発見できたわけだし。
その非効率的有効学習法について、
夕べの彼が認めてくれたかは確認してませんが。


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