HIROSHIMA
はじめて広島に行ったとき、
それがあると思しき場所を遠くからながめていたんだけど、
最初のうちは見つけられませんでした。
もっと大きいものだと勝手に想像していたからか、
あるいはただ距離が遠かったのか、
いずれにせよ予想以上に小さかったんです。
でも、その小さく鉄骨だけのドームは、突き刺すように鮮明に、
僕に恐怖心を植え付けました。本当に、ぞっとしたんです。
探さなきゃよかったと後悔したくらいに。
今日を戦後と呼ぶのが正しいのかどうか、よくわかりません。
もしかしたら、のちの誰かに戦前と呼ばれる時期に
入っているのかもしれない。
でも、そんな愚かな呼ばれ方をするような時代に
生きてるなんて思いたくないし、現実にそうであってほしくないし、
であれば、何かできることがあるんじゃないかと。
少なくとも、この国に生まれて、
その歴史に直に触れられる距離で暮らしている僕らなら、
ほかとは違う意識で抗うべきものを直視できるんじゃないかと、
願うみたいにそう思います。
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