ひまわり

ゴッホという画家には逸話が多いですね。
貧しく不遇な生涯を生きた彼は、
生前たったの1枚しか作品が売れなかった。
だけど、死んでから100年後には100億円という値段がつくんです。
とは言え鬼籍に入ったゴッホには一銭たりとも使う自由はなく、
名と実、どっちが得なんだ?
なんてことに思いをめぐらせるきっかけを与えてくれます。
僕の場合、いまがダメでも死後があるさ、
なんて都合のいい言い訳を考えちゃいますけどね。

ゴッホの死後に関しては、こんなエピソードもあります。
妹にあてた手紙のなかで、彼はこう書いていました。

「100年後の人々の前へ幽霊のように現れる肖像画を描きたい」

耳が気に入らなくて切り落とした、というのもよく知られた話ですね。
あれは、画家仲間のゴーギャンに
「君の自画像は耳の形が変だ」と指摘されたのが原因らしい。
そしてゴッホは左の耳たぶを削ぐんです。
それでまた自画像を描く。

狂気を感じますよね。そうした尋常ならざる意識が、
ゴッホという肉体を通してあんなに見事な黄色を表現させたんだろうか。
100年後の幽霊。なんかね、少し悲しい気持ちになります。

今日、走っている途中でとても立派なひまわりを見つけたんですよ。
それがきっかけになっただけの話なんです。


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