昨日のストライク、今日のボール

甲子園の決勝戦は、予想だにしなかった結末を
引きずるかのような余波を起こしました。
報道では「疑惑の判定」なんて書き方をしてますね。う~む。

8回裏のジャッジは、ライブ中継を観ていても相当に厳しいものだった。
しかも投手は、結果的に押し出しとなる外角低めを、
あの場面で2球投じてるんです。寸分たがわず、同じところに。
スゲェって叫んじゃったなあ。なんという集中力なんだって。

それがボールと判定されたことに関して、後日準優勝監督が発言した。
「クビになってもいい。ただ、生徒たちが気の毒すぎる」と。
その気持ち、もっともだと思います。
あれはストライクだったよね、ではなく、生徒たちが気の毒だという点で。

後出しジャンケンみたいだけど、そういうことも含めて、
2日前にここで「昨日の彼らは誰も負けなかった」と書いたんです。

そこにはもうひとつ含みがあって、大リーグに渡った桑田さんが、
実は突然視力障害に襲われて、
それで退団を決めたというニュースが胸に刺さっていました。
およそ20年前、甲子園をあんなに沸かせた投手でも、
引き潮には逆らえない日が来るんだ。

昨日のストライクが今日はボールになり、矛盾や不満をはらみながら、
僕らは生涯を通じて何勝何敗するんだろう、
なんて、答えが容易に得られない、けれどこの複雑なゲームを
生き抜く上で必要不可欠な難題を、
スポーツってのは常に短時間で押し付けるんですよね。
でも、それを望んで見てたりするのも事実だったりします。


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