背中を押す力
淡々とした映像なのに、つい見入っちゃうのがマラソン。
しかし残り2キロの土佐礼子さんは凄まじかった。
キツいなんてもんじゃないぞって、僕も走ってるからよ~くわかる。
中継のアナウンサーは何度も
「ここが踏ん張りどころです」って言うんだけど、
ならお前が張れっと、八つ当たりみたいに怒ったりしてね。
沿道の応援もスゴかった。
あの歓声、少なく見積もっても99パーセントは土佐選手向けでしょ。
あれ、利くんですよね。
選手がよく口にする「声援が背中を押してくれました」というセリフ、
本当だと思うんです。
僕も去年のホノルルマラソンで経験しました。
ゴール直前で「頑張れ」と声をかけられ、うれしいやら恥ずかしいやら。
ほとんど足が動かず、精神的にもぼろぼろになってたんですが、
カッコ悪いところ見られたくないって気持ちになって、
どっちにせよ無様だったけど、最後まで走れたからなあ。
マラソン中継を見ていて、「1キロたりとも走りたくない」って思いました?
いまの僕は、そう思いません。むしろ、走っていてよかったなあと、
選手たちの気持ちを自分なりに推測できたりして楽しいと感じます。
が、しかし、速度は2倍以上なんだよなあ。
土佐選手がゴールしたころ、僕はようやく折り返し地点に達する
程度にしか走れないわけで、
フル2時間台の走力やその苦しさがどんなものなのか、
実はな~んにもわかっちゃいないですよね。
