人情キング
今季でプロ野球を引退する広島カープの佐々岡投手から
ホームランを打ったヤクルトの村田が涙をこぼしたそうです。
彼はいま、自身初の本塁打王になれるかどうかの瀬戸際にいて、
試合には大差で負けたけど、そのソロホームランは
タイトル獲得に貴重な1本になったはずなんですね。
でも、「よい経験になった」と言いつつ泣いた。
当の佐々岡さんは、「吹っ切れたよ。気持ちよかった」と、
ベテランらしい発言をしたそうです。
さてこのエピソード、どうです?
厳しいプロスポーツの世界にあっては、
村田くんの精神を脆弱と呼ぶこともできるでしょう。
僕は、そこに人情を思いました。
弱くてもろくて、でも温かみが感じられる、人の情け。
いやね、昨日の晩テレビでやってた『フラガール』を観て、
時代背景なんかよりも懐かしいと感じたのが人情だったんですよ。
人の情けが懐かしいなんて、そんなにいまの時代は荒んでんのかよと、
ちょっとさびしい気持ちになったんです。
そんなタイミングで冒頭のニュースに出くわして、
村や町や市レベルではともかく、人間対人間の局地的な部分では
人情が消滅したわけじゃないんだと感じ入りました。
26歳の村田くん、ホームラン王になったら人情キングと呼びます。
口に出すとアレだけど、人情って涙腺と連動してるもんですよね。
