インコ

昨日、取材でうかがったお宅にゴシキセイガイという、
色鮮やかなインコがいました。
室内ほぼ放し飼いのそいつが、これからインタビューしようとする
僕の肩にぽんと乗ったんです。
粗相を心配した飼い主が僕から離そうとしても、なぜか降りない。
抵抗を示すかのように鳴くんだけど、
耳元で叫ばれるから鼓膜が破けそうになる。
結局、軽く粗相をしたあと、大好物のヤクルトの有惑に負け、
ようやく僕の肩から降りました。

かつて僕の家にもインコがいました。もっともメジャーなセキセイ。
いちばん最初にやってきた黄色と緑のオスは、
ペットショップのお兄さんに「手乗りになるよ」と言われたけど、
実際には肩ばかりに乗ってたなあ。

鳥って、すごく軽いんです。
ずんぐりした胴体なのに、手で持つと、そこは鳥らしく
羽のように希薄な重量感しかない。
なのに肩にとまると、実際の重量とは異なる質量感というか、
そこにいる存在感がひしひし伝わってくるんです。
それを意識すると、けっこう肩が凝るんですけどね。

僕が飼った生き物は、そのセキセイインコが最後です。
10年以上生きて、昨日のような小春日和の午後、
高校から帰ってカゴをのぞいたら、止まり木から落ちてた。
本当に小さかったけど、
生命の重み、みたいなものを教えてくれたヤツでした。

そんな重さをひさびさに感じて、
このままインタビューを続けてもかまわないかなあ、
とか思ったんです。多少、肩が凝ってもね。


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