年下の兄貴

「太もものなかで爆竹が鳴ったような音がしたんですよ」って、
どんな炸裂音?
「なんかおかしいと思って左足のアキレス腱を触ったら、
なんにもなかった。ははは」って、笑うところじゃないよねぇ……。

昨日、愛知県刈谷市で、アイシン・シーホークス
プロバスケットボールプレイヤー、佐古賢一選手に会いました。
冒頭のセリフは、2005年3月の試合中に起きた、
アキレス腱断裂の瞬間の様子です。

今年37歳になった佐古選手は、選手生命の危機に直面した
その怪我のリハビリ中を振り返って、「楽しかった」と言いました。
歩くことの不思議さ。そのむずかしさ。車椅子の不便さ。世間の冷たさ。
そんな数々の初体験とともに、
怪我以前よりパワーアップしようとあらゆるトレーニングを実践したこと。
そして復帰に成功したこと。
そのすべてを「楽しかった」と佐古選手は表現したんです。

「積み重ねる以外、自分に自信を与える方法ってないんですよね」
当たり前のセリフなんだけど、当たり前に聞こえなかったなあ。

実は佐古選手、30代半ばになって、引退の理由を探してたそうです。
そんな時期に通院を余儀なくされて、
生まれてはじめてバスケットボールができない辛さを味わったんだって。

人間として、男として、すっごくデカいと思ったなあ。
そんな人に会えるなら、大嫌いな寝不足も我慢できるよ、オレ。


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