柚子の日
昔の人はスゲぇよなあ、と感嘆する瞬間ってのがよくあるでしょ?
「ナマコなんて誰が最初に口にしたんだろ?」とかね。
さて、今日は冬至。1年でもっとも昼が短く夜が長い日。
つまりもっとも寒く、文字通り、冬に至る日なわけです。
だから大昔は、死というものが身近に感じられる日でもあったそうな。
そんな冬至を迎えるにあたり、
江戸庶民は空っ風みたいな気風を吹かせました。
「んなもんで風邪ひいて寝込んでちゃ、しゃ~ねぇ~だろ?」と、
柚子湯に浸かったのです。
この柚子には精油成分が含まれていて、
それらには新陳代謝を高めて血行を促進させたり、
鎮痛・殺菌の作用があるんですって。
ということは、立派に風邪の予防効果が認められるわけです。
けれどそういう科学的検証は、後の人間がある種の疑いを持って
行なった裏付けなんですよね。昔の人にしてみたら、
「んなもん、裏も表もあるかい、昔からこれがいいって決まってんだ!」
ということなんでしょう。
でも、柚子湯が広まった背景には、冬至を湯治に、
さらに柚子を融通にひっかけたダジャレが“裏”にあったらしい。
科学的根拠より庶民的根拠のほうが、時にパワフルだったりするんだね。
「ゆず」の二人は、毎年この冬至にシークレットライブをやるんだって。
あちこち移ろう人の世も、冬至という普遍的現象の線上でながめると、
なんかつながってゆくなあ、というお話でした。
今日はしっかり寒いんだって。
