どこまで無理?
先週、クリエイティブ・デイレクターの高松 聡さんに会いました。
リアルデザイン誌の月例インタビューです。
高松さんは、テレビCMで世界初の宇宙撮影を成功させた方で、
その件ではあちこち紹介されたのでご存知の方も多いでしょう。
しかし、アマノジャクな僕は、その件はあまりたずねませんでした。
へそ曲がりなのよね。
ふむふむと共感したのは、オリンパスの件。
一眼レンズのデジカメ・キャンペーンを請負い、
なんと1年で売り上げが10倍に!
宮崎あおいちゃんがカメラを持って旅に出かけるシリーズ。
ミスチルの歌もよかったしね。
あのCM、実はカメラ広告的には宇宙並みに型破りだったんです。
商品説明、ほとんどなし。機種の型番すらほぼ言わなかった。
アピールしたのは、写真を撮りたくなる気持ち。
または旅に出たくなる気分。
ってことは、オリンパスじゃなくてもよかったんだ。
これまでカメラの広告といえば明らかに製品寄りで、
ある意味で写真を撮る気持ちまでは伝えずにきた。
そこを逆手に取った手法なんだけど、
慣例に沿わない決断をしたメーカーは勇気がいっただろうなあ。
でも、ユーザーの心に届く方法論としては、
見事なまでの直球なんだと思います。
世の中には「そんなの無理」みたいな話があちこちに転がってるけど、
「どこまで無理」なのかあらためて検証すれば、
実際は「そうでもない」ケースがごろごろしてるのかもしれない。
あなたの身近では、どうですか?
