本場の味

食感派ゆえ、あのぬめっとしたのど越しの冷麺が好きなんです。
そんなわけで盛岡に行けば冷麺です。
名産だし本場なんですよね。

朝鮮半島の料理が何ゆえ日本の一都市の名産品になったか?
それは、現北朝鮮の咸興(ハムフン)で生まれた
青木輝人さんが1954年に盛岡で「食道園」という店を出し、
子供のころに食べた本場の味を再現したことに由来するそうです。
盛岡の人も最初は、「ゴムみたい」と抵抗を示したらしい。
キムチも珍しかったみたい。

でも、変わったもの好きはどこにもいて、
やがて他の店でも冷麺がメニューに加わるようになり、
そして2000年には公正取引委員会から
名産、または特産の表示が認可されたそうな。
ふむ。盛岡はわんこそばも有名だけど、
それがたとえばリオデジャネイロの名産になったとしたら、
盛岡の人はどんな気分になるんだろ?

何かを否定するつもりなどなく、なんか不思議だなあと思って。
あと、冷麺が好きだからこそ言うんですが、
飛びぬけて旨いものでもないんですよね。けれど、ふと食べたくなる。
おそらく名産品や、あるいは町の自慢って、
習慣性を帯びた懐かしさに彩られているものなんだろうと思います。

今回は、有名店ではなく普通の居酒屋さんで食べました。
そうそう、余震もなかった。
ただ、24日のその瞬間は、やっぱりひどく揺れたらしいですよ。


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