伸び盛り
子供のころ、正月やお盆にだけ会う親戚の人に、
「また大きくなったんじゃない?」と言われるのが
あんまりうれしくなかったです。たぶん照れくささがいちばんで、
その次は、1年に何度も会わない人に何がわかるんだ?
と息巻く気持ちがあったのかもしれない。ヤなガキだったなあ。
しかし、自分が正月やお盆にだけ会う親戚の人になってみると、
そう口走ってしまう理由がわかりますね。
もう本当に子供ったらデカくなるのが早いんだ。
半年振りに顔を見た甥と姪がそうでした。
タテに粘土をひょいと伸ばしたくらい、一気に背が高くなってる。
そのくせ顔だけはもっと小さかったころのままだから、なんか奇妙。
だからやっぱり言っちゃいました。「うわっ、また大きくなったなあ」
でも、僕がそうだったように、
子供たちはそのセリフに関心を示しません。
ほめてもらってるとは思わないんだよね。
勝手に驚かれても、どう対処していいのかわからないんだろうなあ。
それよりもいっしょに遊んでくれるかどうかのほうが重要なんだね。
で、まぁ体力なんて限界をいちいち気にしない彼らは
ジタバタ体を使って動き回るけど、
手や足をあちこちぶつけて親に叱られます。
あれはきっと、一気に伸びた手足をコントロールできないからだな。
あらゆる場所が狭いと感じられるほど、野放図に大きくなれよ、
と願う平成20年のお盆でした。
