46年前の母親

午後の真ん中過ぎくらいの時間帯、
電車のなかやちょっとした商店街なんかにいると、
けっこう妊婦さんを見かけるもんですね。

いや、くれぐれも断わっておきますが、
ことさら注視しているわけじゃないんですよ。ふと、ああそうなんだ、
というくらいの何気ない確率で出会うというか。
ここ最近になって、なぜかその確率が高まっただけの話です。

ただ、不思議だなあと思って見てしまうことは正直に報告します。
お腹が大きい女の人は、その時点でお母さんなのかな、とか、
お腹に添えた手から何を感じ取っているのかな、とか。
いずれにせよ男の僕には一生かかっても
妊婦さんのリアルを具体的にイメージできないんでしょう。

これも、ふと、なんですけど、いまから46年前のこの時期、
僕の母親も妊婦として、臨月の大きなお腹を抱えて
歩いてたんだろうなと思いました。
予定日までおよそ2週間だった今日、
母親はどんな気持ちだったのかなあ、とかね。
そのお腹のなかにいた僕には何にも記憶がないんだけど。

そんなわけで生まれ月には、なんともいえない期待感があります。
生まれ変わるというほど大げさじゃないけど、
小さく何かがリセットされるような感じ、かな。
特に9月ですから、あちこちに秋を発見したい気分が高まるわけです。


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