裏切り

今日は思い切って裏切りについて考えます。
誰かにこっぴどく裏切られたときって、やぶから棒にパイを
ぶつけられたみたいに、目の前が真っ白になりますね。
それが冷や汗かなんかで流れ落ちたあとに驚きと怒りが訪れて、
やがて洗濯しても取れない油染みのような虚しさだけが残る……。

さらに時間が経ってから、ひとつ気づいたことがあります。
もしかしたら裏切ったほうにはその自覚がないんじゃないか?
確信犯より性質が悪いけど、でもそうでなければ
そこまで人とのつながりを軽んじられないと思うんです。

であれば、裏切りが無自覚によって起こるものだとすれば、
この僕だって誰かを傷つけるほどの裏切りをしてきたかもしれない。
あるいは実行中かもしれない。
そういう仮説も立つんだと思ったら、ちょっと怖くなりました。

裏切りから逃げるには、常に先じて裏切り続けるとか、
何にも期待しないとか、まぁいくつかの方法はあるんでしょう。
でも、その方法に忠実でいたら、たぶん生活が成り立ちません。
つまり僕らは、過度であれ過小であれ、
誰かを何かを信用せずには暮らせない。

そうして書きながら確信したのは、僕らは誰かを信頼し、
そして誰かに信頼されているということ。
そのバランスを一方的に崩すことを、裏切りと呼ぶんですね。
口にできないはずの食品を売る行為について考えた末の結論でした。


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