ハイテク右往左往
手持ちの機械が壊れるんだという話を昨日しましたが、
ビデオカメラの修理をお願いした電気屋さんから電話があって、
「メーカーによると、故障自体が見つからないそうです」
と言われました。するってぇとオレがウソついてんのかい?
なんて悪たれはつきませんでしたけどもさ、
な~んかさ、な~んかだよなあ。
NHKで見た、京都は西本願寺の御影堂の大修復。
21世紀になって17世紀の日本建築をつぶさに観察したら、
それはもう技術の宝庫だったわけです。
緻密に計算された耐震構造や、火災に強い土壁のつくり方など、
そりゃもう世界一ですね、日本の木造建築技術は。
そういう古い事実を目の当たりにするとき、
いまを生きる僕らはいささか驕りますね。
どうやって昔の人はそんなことを知ったんだろう、とか、
インターネットなんかなかったのに、とか。
いやしかし、いまでいう情報技術はその時代なりにちゃんと
確立していたはずなんです。技術情報もまた然りで、
突発的な発明もあっただろうけど、多くは古くからの技術の
積み重ねと更新で、大地震でも倒壊しない巨大建築を可能にした。
だから、かつての棟梁はきっとこう言うはずです。
「クレーンなんてもんがなくたってできんだよ」と。
クレーンなんてもんがなくたってできちゃう知恵と探究心と行動力が
昔の人にはあった。いまの人にもあるだろうけど、
昔の人のほうがもっとあった、ような気がします。
便利な道具が増えても右往左往してんですから、僕なんかは。
ハイテクって何だろう、とか、みょうに落ち込んだりしますわ。
