終わっちゃう
僕が家でビールを飲むのは、基本的に寝る直前です。
が、たとえば昨日のように、
蒸し暑さでまとったゲソ天の衣みたいな油や汚れを一刻も
早く落としたくてシャワーを浴びたときなどは、もうダメです。
まだ夜の入り口でも、くわっとプルトップを開けちゃいますね。
で、終わっちゃう。
不思議なもんで、家でビールを飲むといともたやすく
ジ・エンドがやってくる。
これが外だと、家よりうんと酒量が多くてもなかなか終わらない。
帰宅せねばならんとする緊張感が酔いを遅くするんだと
言ったりしますが、どうなんでしょ?
そのあと何か作業をしなくちゃいけないんだという使命感は
家にいてもある。自宅で原稿を書くので、
それを失ったら一生仕事なんか片付けられない。
だったら、たとえシャワーを浴びたって飲まなきゃいいんです。
なのに、緊張感も使命感も捨て、
その代償として終わりが来るのを承知で飲んじゃう。
どこか自暴自棄。その一方で開放的。
僕は案外、幸福な場所を持っているのかもしれない。
っていうか、すべてはこの蒸し暑さがいけないんじゃない?
いやはや、ご褒美のようにビールがうまい季節になりました。
終わりの罠も増えるってことですね。
