音楽底辺

たとえばアメリカは音楽の底辺が厚い、
みたいなことをよく言いますね。で、それにくらべて日本は……、
なんてセリフが続いたりする。
でも、どうかなあ。あくまで僕の実感ですが、分母は異なるにせよ、
この国の音楽の底辺だってけっこうぶ厚いと思いますよ。

いわゆるメジャーじゃなくても、素晴らしいアーティストはたくさんいて
彼らのCDが全国チェーンのお店に並んでいなくても、
それだけで実力ははかれない。
というか、いまじゃネットの世界でだれでも音楽の場を
設けることができるから、自分の作品を聴いてもらうのは
とっても手軽なことになった。それはたぶん、いいことです。

これは聞いた話だけど、CDセールスは落ちていても
ライブの観客動員数は上がっているらしい。
いやまったく、音楽の聴き方は確実に変わっているんですね。

土曜日の晩は、ギター兄貴の濱中祐司さんのお誘いを受けて、
「chiyopon?」を観てきました。ハワイ生まれのシンガー、Chiyo Tiaに
プロデュース&ギターの祐司さん。そして、日本を代表する
ドラマーの村上“PONTA”秀一さんの、3人のユニット。

あんなに凄いギターを弾く人と同じステージに立ったかと思ったら
背中に電気が走ったし、PONTAさんのドラムはしびれるほど抒情的で、
Chiyoちゃんの声は夜のライブハウスでハワイの日差しを感じさせるし。

はぁ、こんなユニットを僕なんかに説明させるなんて、
この国の音楽底辺はめちゃくちゃ分厚いぞと、本気で思いましたさ。
そういう現実に触れるとね、なんか希望がわくんだよね。


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