寝ぼすけギター
ギターってのはおもしろいヤツでね、
しばらく弾かないでおくと寝ちゃうんです。
やおらケースから取り出してボロンと弾いても、
「はん、何なの?」みたいな感じでちっとも鳴ってくれない。
胴体の奥のほうで音がうずくまって外に出てきません。
そういうときは、なぜか謝っちゃうんですよね。
弾かずにいてすまなかったよぉ、って。
そんなわけでしばらくはご機嫌伺いながら優しく撫でてやります。
僕が高校生のころのウチの母親みたいに、
「遅刻するぞ、起きろコラッ」みたいな乱暴はしません。
ゆっくりゆっくり起こしてやる。
そうして30分くらいすると、すわ~んと音が前に立ち上がってきます。
いや本当はね、毎日弾いてやるといいんですよ。
振動するほど板がいい感じで乾いてくるらしくて、
とにかく下手に気を遣うくらいならジャカジャカ弾いたほうがいい。
大事なものほどよく使うべし。
え~、特に何の教訓もないまま、この文章は終わろうとしています。
さぁ、シルバーウィークを間近に控え、
休みになったらギター弾きまくるぞと勇みつつ、
バリバリっと働きましょうぞ。
