僕の僕

毎日こうして何かを書こうと試みて、
時にいい人になろうとしちゃうんです。いいこと言わなくちゃとか、
思考がそういう方向に向かうと、実は何も書けなくなる。
本当は悪いヤツだから? そうかもなあ。

ネタをばらすつもりではなく、ここも含めて公式に何かを書く場合の
自分というのは、一種の演者なんですね。
100パーセントの自分じゃないというか、完全な素じゃありません。
書き手としての自分を踏まえて、言葉を選んでいる。
チョイスという点では、書き手の自分になるために、
自分の代名詞を“僕”としているのです。

普段はまず、自分をさして僕とは言わないんです。
たぶん小学生とか中学生くらいまでは、何も考えずに人前で
僕を僕と呼んでいたはずなんだけどね。
僕の何かに抵抗を感じて、気づいたら僕じゃなくなっていた。

いまとなっては、それでよかったと思います。
役に入るための衣装のような役割を果たしてくれるし、
もうひとりの自分を客観視してくれる見張り役にもなってくれる、
僕の僕は。

僕には、男の召使い、使用人という意味があります。
しもべ、とも読みます。であるからして、ここで登場する僕は、
あなたのしもべでもあるわけです。
なんてさ、またいい人になろうとしてるよ、ここの僕は。

そんなわけで今日は、何も書けない日でした。
窓の外は大雨。台風はどこにいるんだろ?


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