竜巻
子供のころ、校庭なんかでつむじ風が巻き上がるのを見かけると、
「うわ、竜巻だ」とか騒いで追っかけたりしました。
そんなふうにかわいいもんでしたよ、僕の知っている竜巻は。
海外のニュースや映画などで、クルマや牛を巻き上げる
巨大な竜巻の映像は見たことがあっても、
この日本じゃまず起きないだろうと思っていたんです。
季語にもないんじゃないかなあ。
どんな場所でも自然現象と言語は密接な関係にあるので、
日本のように季節ごとに雨の降り方が異なる地域だと、
雨を表す単語が多くなる。
年間1000個以上の竜巻が発生するアメリカでは、
トルネード・アレイなんて言葉にはじまり、
たくさんの竜巻ワードがあるらしいですけどね。
いやね、多くなったような気がするんです。
甚大な被害をともなうヤツが。
昨日会った知り合いは、
「俺の住んでる区では瞬間最大風速の記録が出た」と教えてくれて、
そんな記録は更新しなくていいよねぇ、なんて話したのですよ。
そういう話題自体、「最近は気づくと健康の話ばかりしてるよなあ、
歳を取ったからかねぇ」的に正解の言及を避けるかのような
あきらめと慣れがこびりついてるようにも感じるんです。
怖いことだと思います。
どうなっていくのかなあ。
ただ竜巻から逃げることだけ考えてればいいのかなあ。
