170センチ
マセはじめた12歳くらいのころ、170センチは超えたいと思いました。
最近の17歳の平均身長もそれくらいらしいですから、
当時としても特別大きな望みじゃなかった。ただ、なんとなく想像した
大人の男のボーダーラインだっただけなんです。
中学生になってバスケットボール部に入部して、170センチを超えた
後輩が入ってくると、いきなり監督に愛でられるわけです。
そういう現実を目の当たりにして、やっぱ背だよなあと嘆くんですね。
そこでドリブルを練習するとか遠くからのシュートの確実性を上げるとか、
自分なりの努力をすることに気付けなかった当時の愚かな僕は、
聞きかじりの情報で牛乳とサンマのひらきを過剰摂取するのです。
たんぱく質とカルシウムは背を伸ばすらしいからと。
そしてひたすら170センチ超えを願った……。
現在の僕は173センチ。これは、およそ高校卒業時に達成されました。
ま、願いどおりですよね。でも、時々思うんです。
もし180センチを望んでいたらいまより背が伸びたのか?
あるいは1日1リットルの牛乳や2日に1回のサンマのひらきを食べなくても
173センチになれたんじゃないか? とか。
人間が摂取できるたんぱく質やカルシウムには限界があるそうで、
だから願いや努力と関係なく、僕の身長はこうなるように
決まっていたんじゃないかと、最近はそう思うようになりました。
なぜ背の話になったかというと、かつて全日本代表のバスケ選手だった
岡山泰崇さんの誕生日が今日だと知ったからです。
230センチもあるんですよね。NBAからスカウトもされたんだって。
僕より60センチも高い視点からはどんな世界が見えるのかなあ。
