鏡の子どもたち

「またホルモン食べようね」と話して別れた姉弟が、
いずれもすでに大学生になっていました。
そんな約束したのはついこの前だと思ってたんだけどね。
そのときは中学生と小学生だったんだけどね。

お姉ちゃんは、なんと今春卒業だって。
このご時勢ですから就職がなかなか決まらず、
ご家族は就職の「しゅ」とも言えない日々が長かったそうです。

22歳か。すっかり大人になったんだろうなあ。
こっちは、たぶんあんまり変わってませんね。もし実際に会えたら、
(老けたかも)とか思われるのかもしれないけど、
せいぜい数パーセント程度の変化でしょう。

でも、彼女たちが過ごしたこの数年間というのは激動ですね。
卒業と入学と、その間の受験やら恋愛やらそれから就活とか、
その後の人生では訪れない節目を一気に迎えるわけですからね。
そりゃ変わるわな。

大人になると、時間の推移に鈍感になるのか、4、5年くらいなら
ついこの間でくくっちゃいます。自分を映す鏡がないんだね。
そこにかつての子どもが現れると、彼らの成長によって
自分が過ごした歳月を知る。いささかショックだったりもするなあ。

そうしてかつての子供たちも何かの機会に鏡を見て驚くんだろう。
そうさ、そうやって歳を取ってゆくのさ。

お父さんを通じて、春までにはまたホルモン食べようとお願いしました。


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