路上の羨望

土曜の夜の渋谷駅前、路上で歌っていた女の子は上手かったなあ。
少なくとも100人以上の人が立ち止まって聞いていました。
僕もそのひとり。確実に1曲は聞いちゃいましたから。

スタンドマイクとアンプがちゃんと用意されていて、
その準備のよさを鑑みると、あるいはリアルなアマチュアじゃない
かもしれないけど、それはともかく街頭に立って
自分の歌を披露する度胸に感服します。

すでにストリートとか路上ライブってのはひとつの形式になっていて、
デビューを控えたミュージシャンが練習の場として活用するという
話を耳にしたこともあって、口はばったい言い回しだけど、
純粋な表現手段として街に出るわけじゃないのかもしれません。

いずれにせよ、僕が10代のころにはあまり見かけなかった方法ですね。
もしプロになりたかったらコンテストに出るのが普通だった。
そういう意味じゃ、昔のほうがもっと形式っぽかったのかなあ。

なんかね、歌いたくて人に聞いてもらいたくて、なら路上にでちゃえ
という自由さに憧れるんです。
この時代の若者のやることに無関心ではいられず、
というか興味があったりして、時に感化されたりもしますね。
いやもう単純に、路上、出ちゃう? とかさ。

しかし、実際のところ結構な大人だから下手くそじゃ
シャレにならないだろうなんて考える時点で
オレもすっかり歳を取ったなあと、己の不自由さにさいなまれるのです。


T・T ディレクトリー   リンクフリー   プライバシーポリシー      運営会社