100年後の天守閣
大阪城をしのぐほど巨大だった江戸城天守閣の再建を願う
人たちがいるそうです。東京の新しいシンボルにしたらどうか、
観光にも大きく貢献するんじゃないかという提案なんですって。
そこでふと、東京って観光地なのかなあという疑問を抱きました。
観光地って何だ? というそもそも論になるとややこしくなるけど、
少なくとも僕は、歴史とか自然とか、その国やその土地にしか
ないものに触れたくて観光するんじゃないかと思うんです。
その流れで行くと、スクラッチ&ビルドを繰り返す東京には、
いわゆる京都的な古き良き日本の気配は薄いですよね。
ただ、都市にふさわしい新しさはあるね。それに伴う産声的な
にぎやかさもある。
だけど、日常的に東京と付き合っている人が変化だらけの街に
どれだけ愛着があるかというと、どうなのかなあと。
鎌倉に住んでいる人はこんなことを言います。
「お正月になると交通規制でどこにも出かけられなくて困る」。
きっと観光地には観光地なりの苦労もあるんでしょうが、
しかし「僕の街はみんなが見たくなる場所だから仕方ない」と、
そういう誇りが見え隠れするんです。
だからね、「近所に旨いラーメン屋がある」というような自慢と
大差ない感覚を東京に持てないと、自信を持って誰かを
呼べないと思いませんか? ふ~む、ややこしくなってきた……。
江戸城かぁ。ちょっと見てみたいかも。
もし本当に再建されてピカピカの天守閣が建ったら
どうかなあと思うけど、平成の築城で100年後にも残るとしたら、
それはとても素敵な観光スポットになるかもしれないですよね。
