キス&クライ
演技を終えた選手がコーチたちと結果を待つ場所があるでしょ。
あ、フィギュアスケートの話ですけど、
あの小部屋をキス&クライって呼ぶこと、知ってました?
口づけと泣き顔。期待と悔恨。
哀しい名前だなあ。特に昨日はね。
そのキス&クライの裏側で、真央ちゃんはこう言ったんですよ。
「長かった、というか、あっという間だった」と。
ああ、そういう矛盾を抱えたんだね。
少なくとも僕は、メダルの色はどうでもよかった。
無責任な発言なのはよくわかっています。
そりゃ金だったなら最高の結末だったでしょう。
けれど、そんなエンディングを迎えるために他の誰かが
くじけるようなシナリオはこれっぽっちも望まないし、
とにかく彼女には、あるいはすべての選手にとって
本人が納得できる演技をしてほしいと、それだけを祈っていた。
それすら叶わないという残酷な現実を突きつけられて、
まったくの他人たちが意気消沈しているんだよなあ。
いまはキスもクライもいりません、って感じで。
オリンピックがスゴいのかな?
いや、19歳の女の子がスゴいんだね。
