ものしり

ものしりな人には尊敬の念を禁じ得ません。
ものしりは、物知りでもいいけど物識りと書いたほうが
功徳のようなものを感じるなあ。

ものしりな人というのは、情報通とはちょっと違うのです。
なんというか、おおむね自然現象に向けて経験則が豊かなんですね。
釣りの達人が、「あそこには魚がいる」とか、山菜取りの名人が
「このキノコには毒がある」とか、表情を変えずに断言する感じ。
それはやっぱり、常に自然のなかに身を置いてこそ、なんだろうなあ。

そうした肌を通じた感覚は、街に暮らしているとなかなか、でしょう。
でも、たとえばしょっちゅうオートバイに乗っていたりすると、
「雨が来るかも」みたいな勘が働くことがあります。いや本当に。
おそらく、雨という敵の察知能力が経験的に向上してくんだろうと。
僕も昔はありました。かなりの確率で当たりました。
しかし最近はすっかりダメですね。オートバイに乗ってないんだなあと
少し悲しくもなります。

ただ、窮鼠猫を噛む的に追い込まれると、かすかに残った
本能アンテナが目覚めます。昨日がそうでした。
外での撮影をするか否か、朝7時前に起きて空をながめ、風を読み、
そして片っ端からテレビの天気予報を確認する、
って、本能的じゃないじゃん!

でまぁ、勇気を出して翌日に延期するジャッジをしました。
そこまでは大正解。たぶん、今日の午後からは晴れる。
でも、緑を求める撮影の背景に雪が残る可能性には頭が回らなかった。
こうなったら無理にでも「雪は溶ける」と念じるしかありませんね。
ものしりの精度とは別次元の話ですけど。くぅ、残念!


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