第1回/いまを生きる男にこそヨーガは必要!?

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男はストレスを溜めやすく、発散しにくい?

T.T. そんなわけで勝手に「男のヨーガ」なんて企画を立ち上げて、綿本さんのスタジオまで押しかけてみたんですが、これっていかがでしょ?
綿本 まずはじめにお話しますが、ヨーガは人生そのものです。人間がいかに生きるかを考えるものですから、男にとっても女にとっても、ヨーガは人生の根幹に深く関わるのです。
T.T. ですよねぇ。
綿本 しかし、いま男は大変な時代に生きています。そもそも男は感情の処理が下手なんですね。我慢はできるけど、溜まったストレスを発散するバリエーションが少ない。酒か、スポーツか、あるいは女性に走るか…。
T.T. 最後の発散方法は別のストレスが溜まるかもしれません(笑)。
綿本 女性、は失言でした(笑)。いまの時代についてもう少し話を続けると、社会全体で男女平等が実践されてきていますよね。それ自体は素晴らしいことだと思いますが、その裏側で実は男の立場が弱くなっていると思うんです。男であるというだけで振りかざしてきた威厳はなくなるし、言うまでもなく腕力で物事を解決することもできない。しかもフリーセックスな時代だから、男は媚びる側に回っちゃう。結婚しても尻に敷かれないと生きていけない。熟年離婚されたらまず男のほうが泣きべそをかく。
T.T. 八方ふさがりじゃないですか!
綿本 そうです。男には出口がない。その一方で女性はどんどんパワーアップしてゆく。年を重ねるごとに強くなっていきます。

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ヨーガの語源は「“くびき”をかける」

T.T. 最近の女性は本当に強い、というか、自立する意気込みが高い気がします。それはなぜでしょう?
綿本 女性はストレスを溜めにくい性質を持っているんです。言葉をかえれば、ストレスを発散するバリエーションをたくさん持っています。
T.T. 甘いものを食べるだけで気がまぎれるとか。
綿本 そうですね。あと、感情を表に出すのが上手な人が多いから、変にこだわらないというのもあるでしょう。
T.T. ダイエットでも、いろんな種類を次々に試しますよね。効果が出るまで待てない、みたいな。このへん、言及すると石が飛んできそうだけど。
綿本 いずれにせよ、女性がどんどん強くなれば、肩身の狭さを覚える男性が増えるのも事実。このままでは、いつか折れちゃいます。
T.T. 折れるって、何がですか?
綿本 心です。ストレスを溜めやすく発散しにくく、しかもかつての立場を追われる男は、心が硬くなります。と同時に体も硬くなり、それぞれが乖離してゆく。
T.T. 背中が寒くなってきました。
綿本 昔から東洋では、心と体はひとつと考えられてきました。どちらか一方が柔らかくてもバランスは取れないし、両者の距離も縮まらない。ヨーガは、それを結びつけるために考えられたものなんです。ヨーガの語源がそれを表しているんですよ。
T.T. ヨーガの語源?
綿本 ヨーガとは、「“くびき”をかける」という意味の古代インド語です。“くびき”は、荷台を牽く牛や馬の首にかける横木を指します。すなわちヨーガとは、暴れる牛馬を乱れる心に見立てて、それをいかにコントロールする“くびき”とするかを追及するものなんです。
T.T. そういう意味があるんですか。それはわかりやすい。でも、意味がわかると、その重要性がより深刻になりますね。
綿本 ですから、いまを生きる男性にとってヨーガは、ひとつの道を指し示すものになるかも知れませんね。
T.T. オトコ、大変かも。思い付きの企画が予想もしなかった扉を開けてしまった、そんな気分になってます……。

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綿本 彰さんの著書紹介

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瞑想ヨーガ入門
呼吸方法や瞑想、ポーズ、そして哲学など、ヨーガの真髄を初心者にもわかりやすく解き明かした著書。2004年11月、実業之日本社から発売。


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