公開4日前/人を殺したような顔になってた!?
T.T. おおつかみな質問で申し訳ないんだけど、この『蒼き狼』はどんな映画?
祐介 う~ん、一言で言えば映画らしい映画ですね。騎馬戦のシーンなどは、人や馬の数で迫力を出してますから。
T.T. 規模がデカいんだってことは、何度も『モンゴルからの手紙』に書かれていました。
祐介 角川春樹さんの言葉がもっとも適切でしょうね。『蒼き狼』は角川映画の67作目に当たるんだけど、最高傑作は『男たちの大和』で、最高のエンターテインメント作は『蒼き狼』だと。
T.T. ほお。それはすごいなあ。
祐介 オレはこれまでに、2本の日本映画経験(『逆境ナイン』、『海猿』)があるんですけど、全編通じた出演がなかったので、撮影全体の規模に実感がなかったんですよね。だからそのどれとも比較しようがないんだけど、とにかくデカいっすよ。こんな映画、なかなかないみたいですよ。
T.T. それだけの規模の作品に参加できる俳優さんも、そんなに多くはないでしょ?
祐介 そうかもしれませんね。試写会のときの取材インタビューで規模の大きさをたずねられたんですけど、今回が基礎になるから答えようがないなあとか思いました。
T.T. ちょっと嫌味かも(笑)。
祐介 規模の大きさだけが理由じゃないけど、役者陣の熱意もハンパじゃなかったですね。
T.T. 大平原という僻地が結束力を高めたとか?
祐介 それもあるかも。いやいや、最初にも言ったけど、映画らしい映画を撮るんだという意識の高まりがそうさせてたと思うんですよね。毎晩、ホテルで稽古ですよ。役者連中みんな角川さんの部屋に集まって。このシーンはどう思う? とか。特にオレは俳優経験が浅かったから、本当に毎日勉強の連続。そんなときにみんなが手を差し伸べてくれて、すごく救われましたね。
T.T. そのへんの苦悩振りは『手紙』の端々に感じられました。
祐介 自分の出番がないときにも現場に足を運んでましたね。とにかく没頭してたし、気が休まることがなかった。
T.T. 撮影がはじまってから、途中で一時帰国していた時期があったでしょ。そのときに会ったら、日に焼けたせいだけじゃなく、何か異様にソリッドな顔つきになってたよね。
祐介 友だちにも言われました。人を殺してきた顔になってるって(笑)。試写を見ても、そこに写ってる自分は日本人じゃねぇなって思いますよ。およそ3ヶ月の間、ジャムカについてずっと考えてましたからね。

